DTrace を FreeBSD に移植する話が出ているようです。 Mac OS X でも使えるようになるといいのですが。
DTrace とは、SUN の OS Solaris 10 に含まれる機能です。 不具合や、パフォーマンス改善などの解析を行う時に、とても強力で便利なものだと思います。
主な特徴は
- システム全体のトレースができる(特定のプロセスのみも可能)
- 実稼働システム上でリアルタイムにトレースできる
- Dスクリプトでけっこう複雑な制御を行うができる
- カーネルデータの構造にもアクセスできる
- 統計機能があり、簡単にグラフ化して見る事もできる
- トレース専用のプログラムを用意する必要はない(専用のオプション付きでコンパイルしたり、専用のライブラリをリンクするなどの必要がない)
- プローブポイントを埋め込む事ができるが、トレースしていない時の負荷はほとんどない
- 便利なプローブポイントが最初から大量に用意されている(それが通常稼働している)
詳細は SUN のサイトを見てください。 OpenSolaris のサイトでソースも公開されています。
どのような事ができるのか具体的な所を知りたい場合には DTraceToolkit の実行例を見るのがわかりやすくてよいと思います。
http://www.brendangregg.com/dtrace.html#DTraceToolkit
http://www.opensolaris.org/os/community/dtrace/dtracetoolkit/
この DTrace を使用して多くのソフトウェアで改善が行われるといいなと思います。