2001年3月アーカイブ

Mail

標準テキスト形式で送信する時に、自動的に改行されるのですが、どうも改行位置がめちゃくちゃになるようです。

原因の1つは、Format=Flowed という形式で送られるようになっていることです。 これは行末を スペース+改行にして、見た目にはつながっているように表示されます。 しかし、日本語の部分は行末にスペースが付かないようです。

もう1つは、ひらがなが続いている部分では改行しないように制御しているようです。

あいかわらず日本語が文字化けすることがあるようです。 これでは使い物になりませんね...。

送信する時に虹色のカーソルが回った状態のまま固まってしまう事があるようです。(送信済みのメールを INBOX に入れる設定にしているのが原因かも知れません。)

インストールはスムースに

Public Beta 版ではインストールでかなりはまりましたが、今回は何のトラブルもありませんでした。

正確には測っていませんが、インストールからセットアップアシスタントの設定が終わるまで15分から20分程度だったと思います。

少し気になったのは、セットアップアシスタントででユーザー登録が行われる所です。 再インストールする時にも登録情報を送り直すのことになるのでしょうか...。

日本語のシステムフォントが変わった

今まで付属した事がないフォントが使われています。 名前はAquaKanaRegular と AquaKanaBold というフォントのようです。 これは何かのフォントをもとに作られたものなのでしょうか?

通常のアプリケーションからこれらのフォントを指定して使用する事はできなくなっています。

Mail はフォントを指定できるようになりました

サイズも変えられます。 メールのフォーマットを標準テキスト形式にした場合に等幅フォントが使われない事がある不具合も直ったようです。

メールボックスのファイルは mbox 形式といわれるものなので、他のメールソフトとの変換も比較的簡単に行えると思います。

美しいスクリーンセーバー

きれいな絵が使用され、ズーミングやクロスフェードが行われてかっこよくできています。

一番の問題はやはり Finder があまりにも使い難い事です。 失われたものが多すぎます。

次に問題なのはやはり Dock です。 これを採用した意味が理解できません。

Finder

ツールバーをかくして、フォルダ毎にウインドウを開く設定になっていても、フォルダを開閉する時のアニメーション効果のようなものはありません。 Dock への出し入れの時にはあんなにはでな効果を付けているというのに。

フォルダのウインドウを開くと必ずスクロールバーは先頭を表示するようになっています。 以前に表示していた状態を覚えていてくれません。

文字を入力すると、その文字から始まるファイルが選択され、それが表示される位置にスクロールしてくれる機能は使えません。 なぜかどの文字を入力しても同じファイルが選択されてしまいます。 未完成なのか、バグなのか...。

ファイル名の表示幅は狭く、まん中が省略されるのでファイル名がわかりにくい。 これでは長いファイル名は付けられません。

ファイル名を変える時に、ファイル名の部分を2度クリックする必要がある。(あまり速くクリックすると開いてしまいます) OS 9 まで Finder であれば、クリックした直後に少しカーソルを動かすと編集できる状態になるので便利なのですが、そのような工夫が見られません。

コマンドキーを押した状態でアイコンを移動するとグリッドに沿う位置に置かれる機能もありません。

グリッドの間隔も変えられそうにありません。

ファイル名の表示サイズも変えられないようです。 アイコンのサイズはあれだけ自由に変えられるようにしているのに...。

そして、たぶんバグなのだろうとは思いますが、アイコンの位置が勝手に変わったり、Drag して位置を変えた時にDrop した場所とは全然違う位置に置かれてしまう事もあります。 

あるはずのファイルが見えない事もありました。


特に、多くのファイルが存在するフォルダを扱う場合には、苦労させられると思います。


ファイルとアプリケーションの関連づけが分かりにくくなったと思います。 やり方が中途半端なのだと思えるのですが、詳しい事はわかっていません。 開けるはずのファイルが開けなくなる場合もありました。

プログラム名などは全て英語になってしまったようです。

パッケージも見た目と内容が異なってしまうので、良いとは思えない仕組みです。 使用するのであれば、パッケージだと一目で分かるような統一したアイコンデザインを決めるべきだったと思います。 それにメールボックスなどにまでパッケージを使う必要はないでしょう。


とにかく、見た目と中身が一致していない、とても分かりにくい環境になってしまいました。

Dock

便利なものだと思えません。 そして、これがたいへんじゃまなのです。

ウインドウと重なってしまうのがとてもじゃまなのです。 ウインドウ右下のリサイズボックスも重なって使えなくなるので、重ならないサイズに変える事も難しいのが最悪です。

ファイルをゴミ箱に入れる時にも、Dock の中でゴミ箱が動いてしまうのは止めてほしいですね。 Dock への Drag なのか、ゴミ箱への Drag なのかという判断でそういう問題が起こります。


ウインドウの重なりが、アプリケーション毎にではなくウインドウ1つ1つの単位で変わるようになったのもよくない気がします。 状態は複雑になり、メリットがあまりないという感じです。

動作が遅い

虹色のクルクル回るカーソルがあらわれて何もできない状態にもよくなります。 特に IE を使用している時にかなり悪い状況になる事が多い気がします。 IE はまだ Preview バージョンなので問題が起るのかも知れません。

あのカーソルは何の処理を行っている時に出てくるものなのでしょうか。 メモリのスワッピングやページングが行われる時なのでしょうか? RAM は 384MB で使用しています。

いろいろな不具合

表示がおかしくなる事がよくあるようです。


新しい TextEdit は良く落ちます。 ダイアログの操作を行っている時に落ちやすい感じです。

他のプログラムでも何のメッセージもなく落ちる事があります。


今までは、ことえりを caps lock キー:上げた時に「半角英字を入力」という設定にして、押した時にはひらがなを入力できるようにして使用していました。 しかし、この設定にするとログイン時に問題が起きます。

ログイン時に警告音が鳴り、初期状態は必ず caps lock を押した時にも半角英字になってしまうのです。


Mail は複数のアカウントへ同時にメールを受信しに行くようです。 その時に、INBOX のファイルがロックされているというエラーが出ます。 そのような使い方を想定していないのか...??

(TIL-106197 に載っている原因とは別だと思います。)


Classic 環境は操作不能に陥る事もあるようです。 イベントの処理がうまく行かなくなる場合があるような気がします。

GoLive でオブジェクトを Drag した時に、マウスボタンを離しても Drop されない事がよくあります。

結論は「まだ使用しない方がよい」
使い勝手も悪いですし不具合も多いので、使用しているととてもストレスを感じます。

使っているという感覚になれず、使われていると思えてくるのです。

今はまだ常用することはお勧めできません。

Mac はとても好きですが UNIX も好きなので、Mac と UNIX がうまく融合してくれる事を願っています。

もっと Mac らしいセンスを取り戻してほしいのですが...。