2007年4月アーカイブ

ZFS Boot に対応した Solaris Nevada build 62 が出たので試してみました。

試したのは1度 UFS へ普通にインストールした後、ZFS Boot 環境を構築する方法です。

このマニュアルからリンクされているスクリプト zfs-actual-root-install.sh を使用すれば簡単にできてしまいました。

このスクリプトを実行した後に、cp -p /etc/dfs/sharetab /zfsroot/etc/dfs/sharetab をしておいた方がよいようです。 これをやらないと起動時に sharetab ファイルがないというワーニングが出ます。

試したのはパーティションを root と swap の2つだけにしたのですが、このスクリプトはパーティションの切り方によっては問題が起こりそうな気がします。 しっかりと確認したわけではないのですけれど。


けっこう簡単に構築できてしまったのですが、やはり1度 UFS へインストールしなければならないのはいまいちです。 直接 ZFS へインストールする方法もあるのですが、ちょっと面倒そうです。 早くインストーラも対応して欲しいですね。

アップデートのペースが上がって来たような感じがしますね。 完成度も上がってきたということでしょうかね。

デバッグ機能を切ることができるようになり、スピードが速くなったらしいですが、特別速くなったとは感じない気がしました。 やる内容によるのかもしれません。

試しに Solaris Nevada build 61 を入れてみました。 VMware Tools でネットワークの設定ファイルが変更されるようになっていました。 何故か今まで後から追加で作業する必要があったのですけれど、それは不要になりました。

最近の Solaris Nevada build は X.Org が 7.2 になったり、64bit 対応版が入ったりと変化しています。 VMware Tools はそこまで対応されていません。 vmware-config-tools.pl に問題があり、実行すると途中でエラー終了してしまいます。 これは X.Org のバージョン判断を行っている部分を1文字変更するだけで対策できます。 diff -c したものを掲載しておきます。


*** /usr/bin/vmware-config-tools.pl     Sat Apr  7 11:03:42 2007
--- vmware-config-tools.pl      Sat Apr  7 11:54:13 2007
***************
*** 5032,5038 ****
                   . "\n\n", 0);
      }
      fix_X_link('6');
!   } elsif ($major == 7 && ($minor >= 0 && $minor <= 2) &&
             (vmware_product() eq 'tools-for-solaris' ||
              vmware_product() eq 'tools-for-linux')) {
  
--- 5032,5038 ----
                   . "\n\n", 0);
      }
      fix_X_link('6');
!   } elsif ($major == 7 && ($minor >= 0 && $minor <= 0) &&
             (vmware_product() eq 'tools-for-solaris' ||
              vmware_product() eq 'tools-for-linux')) {
 

Boot Camp のパーティションから Windows XP が起動できるようになったそうなのですが、Solaris もできないかと思い試してみたのですがうまくいきませんでした。 試したのが USB 接続の外付け HDD で、パーティション方式が MBR というところが問題なのかもしれません。 しかし、内蔵 HDD で試すには手間が… GUID 方式にすると Solaris のインストールが途中でエラーになりますし、GUID のパーティション ID を何にすればいいのかもよくわかりませんし…。

FAQ にリリースは 2007 年の夏だと書いてあったのですね。 価格も気になるところですけれど。