Solarisの記事

SXCE の配布はこの build 130 で終了ということになってしまったのはやはり残念です。 OpenSolaris の方は含まれていないものもありますし、インストーラが機能不足でいまいちです。

build 130 はいろいろ情報が出ていますが X 関係で問題が多いようです。 VMware Fusion で使用してみたところ、OpenSolaris の方は良くハングして使えない感じです。 SXCE の方はハングしないようなので、何が違うのだか?

fonts.conf で prefer_bitmap の設定が効かなくなっている気もします。 設定の仕方が変わったのか? build 129 からだと思いますが /etc/fonts/fonts.conf が変わって SXCE に付属している日本語フォントも使用できなくなっています。 それは設定を変えれば使えるようになるのでよいのですが。 それらのフォントも OpenSolaris 向けに配布しないのでしょうかね。

これに付属の Solaris 用 vmware tools をインストールする時に環境変数 LANG が ja だと問題が発生するようです。 LANG を C にしてからインストールすればいいようです。

インストール後に vmware-toolbox を実行するときも同様なようです。

LC_MESSAGES も C にしておいた方がいいかもしれません。

入っている StarSuite が 9.0.1 に変わっていました。 いつ 9 になるのだろうと思っていたのですが、やっと変わりました。 Mac 用や Windows 用は 9.1 が出たばかりのようですが、9.1 ではありません。

日本語入力ができなくなる問題はまだ直っていませんでした。 それと 115 でも同じですが、ATOK で同音語用例の表示がおかしくなっています。 縦に並んで表示されるはずの候補が横に並んでしまっているようです。 これも GTK 関係でしょうね。 回避方法はわかりません。

この build をインストールすると GTK を使用しているもので日本語が入力できなくなる問題があります。

これは Bug ID 6828383 として登録されているものです。 そこには Live Upgrade と書いてありますが、build 115 は初期インストールでも発生します。

Work Around に書いてある方法で回避することができます。

初期インストールした場合で確認したところでは 64bit 用の amd64 ディレクトリ内の方は問題ないようでした。


入っている Firefox は 3.5 Beta 4 に変わっていました。

インストーラ関係の ZFS 対応が進化しないかと思っていたのですが、変わっていないようです。

ルートプールをそのまま残して、そこへ新たなブート環境を追加するかたちでインストールできるようになってほしいのですが。 それができないので、ルートプールにルートファイルシステム以外のファイルシステムを作成しているとそれらも消えてしまうのですよね。

プールを分ければ消えないようにはできるのですが、それでは容量の割り振りの制約ができてしまうのがいまいちですし。 ディスク全体をまるごと ZFS で使用した方が性能的によいというのは、1つのプールでということなのか?というのも気になったり。

そういえば、ディスク全体を ZFS で使用する場合でも、ブート可能にするため MBR が使用されるようになりましたが、GPT(EFI) ではなくなってもやはり全体が ZFS の場合の方が性能的に良いというのは変わらないのでしょうかね?

build 104、105 では VMware Fusion で ZFS root にしてインストール使用とすると途中で止まってしまう症状があったのですが、106 では問題なくインストールできました。

Thunderbird の問題も直りました。 Firefox は 3.1b2 になっています。

Tomcat は /usr/tomcat6 に移動され、やっと SMF で管理されるようになりました。

しかし… どうも /usr 以下の使い方が統一されていないのが気になってしまいます。 例えば各 bin ディレクトリを並べてみると…

/usr/apache2/2.2/bin
/usr/jruby/1.1.3/bin
/usr/mysql/5.0/bin
/usr/perl5/5.8.4/bin
/usr/pgadmin3/bin
/usr/php/5.2/bin
/usr/postgres/8.3/bin
/usr/ruby/1.8/bin
/usr/squid/bin
/usr/tomcat6/bin

バージョンのディレクトリがあったり無かったりです。 /usr/XXX/bin -> version/bin へのシンボリックリンクもあったり無かったりします。

きっちり統一した方がいいと思うのですけれどね。

Solaris 10 でも ZFS からの起動ができるようになりました。 このアップデート版ではやはりここが一番の変更ですね。

ただ、インストーラの対応がまだいまいちです。 個人的には特に Flash Archives を使用したインストールにも早く対応して欲しいです。

ZFS から起動する環境で Flash Archives を作成するのもダメなようです。 それを使用して UFS にインストールするとエラーが出るようですし、インストール後に起動しないようでした。

ZFS は他にもいろいろ機能が追加されて、良くなったと思います。

Zone では Shared-IP で Default Router が指定できるようになったのもいいですね。 これはまだ試せていませんが。

LSI MegaRAID SAS Controllers Driver が入ったのもいいですね。 これを使用しているサーバーは多いと思いますし、最初から入っていた方が手間がかからないですからね。

PostgreSQL 8.3 も入りましたね。

この build は使わない方がいいかもしれません。 X 関連に問題が多いです…

Bug ID 6582734, 6750408, 6753114, 6753551 この辺りです。

まず、インストール終了後に再起動した後 X が起動しません。
6582734 は snv_97 で修正されていることになっていますが、同様な症状が出ました。 Work Around に書いてあるようにフォントのパッケージを削除して入れ直せば解決できるようでした。

次にログインできませんでした。 ログインシェルに何を使用しているかによって問題が出ることがあるようです。
6750408 は snv_100 で修正されるようです。

次はログイン時にセッションが保存してある状態になりません。 また、新たな保存もできないようです。
6753114 はまだ修正されていないようです。 Work Around に書いてある内容は面倒だしいまいちですかね。

gnome-session には /var/adm/messages にデバッグメッセージをたくさん出力する問題もあります。
6753551 は snv_101 で修正されるようです。 これ目障りなので Work Around があるといいのですが、何も書いてありません。


snv_99 でいいなと思った変更は PSARC/2008/219 と PSARC/2008/335 で packet interception の API が用意されたところです。 これが次の snv_100 に入る ipfilter の修正 Bug ID 6725139 などにつながっていると思われます。 今度こそ ipfilter が安定して使えるものになって欲しいです。

rdesktop で Windows に接続して使用する時に、ATOK を使用したい場合は keymap ファイルの map 指定を "0xe0200411" にしないといけないのですね。

日本語用の ja というファイルでは "0xe0010411" が指定されていますが、これは MS-IME を指定する値だったのですね。

コントロールパネルで ATOK 2007 を指定しても、どうしても MS-IME になってしまうので、なぜなのか調べて知りました。

コントロールパネルで指定されているものを使用するようにはできないのでしょうかね? Windows のリモートデスクトップ クライアントから接続した場合にはそうなっているように思うのですが。


Windows のリモートデスクトップはよくできていると思います。 ネットワークが細くても使える軽さがいいです。

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